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2004年10月27日
シャトー・シュヴァル・ブラン(Ch.Cheval-Blanc)1999
先日の土曜日についにシャトー・シュヴァル・ブランを開けました。ヴィンテージは1999、パーカーポイントは95、パーカー氏自身も「偉大なシュヴァルブラン」と称する逸品です。実際の所ここまで高価(2万円程度)なワインはテイスティングという機会でしか飲んだことが無く、当然グラス1杯程度となります。今回はボトルで、そして精神的にゆっくりできる自宅で開けたので、ちゃんと胸はって飲んだと言えますね。
コルクはさすがに最大級に長かったですが、問題なく抜栓できました。しかしテイスティンググラスでテイスティングした感じでは果たしてデキャンタージュしたもんだか、そのままがいいのかちょっと判断付かなかったので、とりあえず半分だけデキャンタージュしました。しばらくしてボルドーグラスに移した結果、デキャンタージュしたものの方が明らかに良かったので、全部瓶のものもデキャンタージュしました。
香りはさすがにすばらしいものがありますね。黒く熟したベリーに代表される甘い香り、コーヒーやチョコレートのようなカカオ系の香り、ブラックペッパー、湿った獣臭、全体的に厚みがあり、香りの自体もとても強いです。ボルドー的な煙でいぶしたような中に赤く甘い実があるような、嗅ぐ度にほっとする甘い香く立体的な香りです。
味もすばらしいです。とても果実味があり、タンニンと酸のバランスがというよりは、タンニンと甘みのバランスがと言った方がいいくらい甘みを感じます。タンニンはほとんど感じられないくらいシルキーで、どくとくなコクとして感じられます。フルボディの重いワインながら渋いなとか苦いなとか、マイナスなイメージがほとんどありません。これは結構すごいことです。誰が飲んでもおいしいと感じられるような赤ワインというだけで秀逸ですね。明らかに他のボルドーのワインとは違います。
サンテミリオングランクリュのシャトーAの名に恥じぬすばらしいワインです。この年はメルローが55%と多いのですが、それがフレッシュな香りとなって現れているのかもしれません。ほんとにほっとさせるワインです。おいしいです。すばらしい。
投稿者 れい : 2004年10月27日 12:44