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2004年11月21日
レストラン ランス・ヤナギダテ(REIMS YANAGIDATE)
表参道にあるフレンチレストラン、ヤナギダテに行ってきました。行ったのはディナーです。予約はしていなかったのですが席を用意してもらえました。店内はかなり暗く嫌いではないですけど、料理の色とかもわからないくらいなので、もう少し明るいスポットなどがあるとメリハリがきいていいなぁと思います。椅子は座りやすいしテーブルも良い感じです。でもテーブルの上が殺風景ですね、花くらい置けばいいのに・・・。全体的な感じは良いです。
頼んだのは前菜とメイン1品、デザートの一番小さなコース、ここは店名にもあるとおりシャンパーニュで有名なのでせっかくなのでシャンパーニュを。NVのボランジェをボトルで選んでみました。スタイルとしては辛口ですがうまみ成分がおおいというか、ふくらみのある感じです。とても凝縮感のあるタイプですね。香り高いという感じではありませんけど、これはこれで料理にも合いやすいしいいと思います。
アミューズは貝とリゾット、貝の焼けた香ばしい匂いがとてもいいです、リゾットもおいしくなかなか好印象です。
前菜は蟹とアボガドの冷製サラダみたいな感じ。上にセリが載っているんですがこれがなかなかおいしいんですよ、シャンパンともよく合いますね、うまいです。
メインは牛フィレ肉のフォアグラ添え、はいそのまんまです。濃いめのソースがボリュームあるフォアグラとフィレ肉にぴったりあって、純粋にうまい。付け合わせの味付けもちょっと濃いめながら主張があっていいですね。
お腹一杯だったのですが、チーズ見せてもらい、季節物のモンドールとブルーのロックフォールを頂きました。ただチーズの品揃えはきわめて普通です。
デザートは梨のコンポート貴腐ワイン仕上げ。どこが貴腐ワインなんだか不明でしたがこれもうまいっすねぇ。シャーベットの味が非情に複雑で好印象。
パンも非常に薫り高くおいしいです、バターもかなりいいものですね。このお店は謙虚でオーソドックスなフレンチといった感じですが、その味はほんとにいいです。味付けは少し濃い目ですが嫌味な感じではなく、誰にでもおいしいといわれるものだと思います。
ま、ここまで褒めといてなんなんですが、マイナス点をいくつか、厨房に通じる扉を閉じるたびにガタンガタンとうるさいです。予約なしだったためかかなり端の方の席で、その扉に近かったのでかなり気になりました。厨房内はとても明るいので、客席の暗さからみるとかなり目立ちます。中の喧噪もきになるんですよねぇ。
あと、なんといっても料理が出てくるのがお---そ---い---。行ったときは飲んでたんですけど、これで飲んでなかったらかなり頭来てたと思います。知り合いにギャルソンの対応が冷たいと聞いてたんですが、今回はそれよりなによりなんせ回ってません。厨房も客席もかなりせっぱ詰まった感じがこっちにも伝わってくるし、他の客だって怒ってるだろうし、これ致命的じゃないですか?仮にもコースで1万円程度とるレストランなのですから・・・。もしかしたら店員が風邪とかで休んだのかもしれませんけど、それならば席数を減らすべきです。予約もしてない僕なんかは断るべきだったのです。その方が僕にとっても良かったとも思います。人を雇うか、席数を減らすか、雑誌に載るほどの有名店なのですから期待してる人も多かったはずです。はっきり言ってこれが改善されない限り、行かない方がいいでしょう。
レストラン、ホテル、BAR、そのほかなんでもそうですけど、そこにいた時間がすばらしい時間だったかどうかが一番重要なわけです。逆に言えばすばらしい時間をすごすためにその場所に行くわけですから、これができないなら行く価値はありません。味だけ良くてもだめなんだ、ということを切実に感じさせてくれた時間でした。
投稿者 れい : 2004年11月21日 15:43