2005年01月09日

フレンチレストラン エス(Restaurant S)

 愛宕にあるフレンチ、エスに行ってきました。あの田崎真也がプロデュースしたレストランです。特徴的なのはその値段です、コースはすべて前菜、メイン、デザートで3990円のプリフィクス(一部増額有り)のみ、ワインも全て3990円です。明瞭会計ってわけですね、フレンチになれてない方にはわかりやすいシステムだと思います。それもあってかとても予約が取りづらいお店です。さてその中身はどんな感じでしょうか。
 店内はそんなに広くないですが、暗めの店内でテーブルにはダウンライトの光が落ちてます。シックでかっこいいです。なんと言っても驚くのがテーブルクロスとナプキン、真っ黒です(笑)、初めて見ましたよこんなの(笑)、口を吹く汚れが目立たなくていいかなと思いますがパンくずは目立ちますね(笑)、別に嫌な感じはしないです、清潔感はあるので問題ないですね。
 まずはグラスのシャンパンはドゥラモットでした、うれしいですね。グラスはよくあるフルートグラスではなく、足が長いチューリップ型のグラスでした。んっ?って思いましたが、ボリュームある蜜の香りが特徴のこのシャンパンにとてもあってますね、さすが田崎さん、この辺は外すはずありません。
 コースで選べるメニューはとてもバリエーションが多く、かなり迷いますね、どれも独創的でおいしそうです。鳩や兎などの変わった物も多いです。トリュフとフォアグラのオムレツに仔猪の赤ワイン煮を頼みました。ワインリストはとても洗練されていて全部3990円ってのはうれしいですねー、僕なんかはかえって目移りしちゃいます(笑)。ここはメインが強いのでマディランを選択。
 アミューズはチーズシューって感じ。まぁ普通ですね。前菜のオムレツはフォアグラのボリュームが良く出ていてとてもおいしいです。香りもトリュフかどうかはよくわからないのですが良い香りです。うまい。メインの猪はちょうど牛タンの煮込みをもっと肉っぽくした感じでしょうか。どちらもポーションはかなり大きくそしてうまいです。猪はマディランの強いボディにも全然負けず、肉食ってる!って感じですね。
 ちなみに自家製のパンは意外においしくてびっくりしました。外側がさくっと香ばしくてクッキーのような感じ、バターは付かなかったんですけどなかなかおいしかったですよ。
 チーズは別料金ですが、もちろん頼みます。しかしとんでもない種類です、ここならではとかいってましたけど、こんなにいっぱい種類が来たのは初めてですね。フルムダンベールとカマンベールを選びました、が、失敗だった(笑)。相方が頼んだブリーはすばらしく熟成されていておいしかったです。食後酒は甘口ワインを頼みました、この辺も種類が豊富ですね。グラスで700円でした。
 デザートはフルーツのグラタンとピスタチオのアイスクリーム添え。暖かいのと冷たいのが一緒にのった流行のタイプですが、ちょっと企画倒れか?(笑)アイディアはすばらしいです。でもちょっと甘すぎますね。あとはコーヒーと付け合わせで終わりです。
 サービスは良く気付きとても洗練されています。そしてすごいのはホールにいるほとんどの方はブドウのバッジ付けてます、ソムリエ兼ギャルソンですね。トイレはちゃんとタオルが用意され、その間にナプキンは畳んでくれました。この値段でこのサービスかって本気で思う感じです。
 しかし店内は賑やかだった、照明は家庭的じゃないのにこんなにがやがやと賑やかだったのは初めてですね(笑)。僕は全然気にしませんけど気にする人はするかな?っていうくらい賑やかです。いやぁフレンチであんなに大声で話したのは初めてです(笑)。
 会計はあれだけ飲んで食ってしゃべって、二人で2万円弱ってとろでした。あのサービスの質を考えれば大満足。
 店内にはまだ食べ慣れてなさそうな方もいっぱいいましたが、ギャルソンはしっかりやさしく説明してくれます。フルコースってわけじゃないですから堅苦しいことは考えずに気軽に質問してみていい雰囲気なのは好感が持てますね。もちろん慣れた方にも十分満足できるような奥の深さと、洗練された質の高さがありますね。
 とても楽しかったです、友人を誘ってもまったく問題ないレベルの高さ、料金のリーズナブルさ、そして料理とサービスの質の高さ。すばらしいレストランですね。お勧めです。

フレンチレストラン エス(Restaurant S)



投稿者 れい : 2005年01月09日 11:11